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「棚田劇 森の婚礼」開催!

喜多方プログラム「楚々木樂舎」、
2016年9月24日、楚々木の棚田を歩きながら鑑賞する「森の婚礼」を開催しました!3年に渡り調査し楚々木・会津の婚礼文化を素地に、「舞踏」「音楽」「食」を総合して岩間さんがプロデュースしました。

直前まで雨続きでしたが、なんとか晴れ間の覗いた当日はお客様とスタッフを合わせて160名ほどが集まって大変な賑わいとなりました。盛大な野外舞台に「見たことのないものが見られた!」とのお声もいただきました。

準備の様子はコチラ


■花嫁道中
車がなかった時代、花嫁と出席者たちは長持ちを担いで花婿の家へ歩いて行きました。劇中では小楚々木の一番高いところにあるお家を中宿(花婿の家に着く前に式の準備をする場所)とし、ここから楚々木の棚田へ下りていく一本道へ入ります。花嫁の衣装は山都、会津坂下、郡山からお越しくださったみなさんで衣装チームを結成。山都で栽培されている草花と楚々木で見つけた草花で装飾し、腕にもボディペインティングを施していただきました。わらじも浩さんの監督の下、スタッフが制作しました。


■棚田絵巻
かつて楚々木の棚田は多くのひとが畑や田圃で働き、遊び、暮らしました(いつも公開されていない熱塩加納町にある伝田館の収蔵資料もお借りしました!)。絵巻をはじめ劇中に登場する生き物たちのかぶっているさまざまなお面は、喜多方市立第一中学校美術部のみなさん、特定非営利活動法人ひだまりのみなさん、遠くは東京など各地からお越しいただいたボランティアのみなさんに制作していただきました。


■長持ち引渡し合戦
花嫁道具の入った長持ちを花婿側に引き渡すときの慣わしで、花嫁側は渡したくないとしぶります。娘を嫁にやる寂しい気持ちや花婿の覚悟を確かめる意味が込められていたのでしょうか。今回主演を勤めたのは実際に入籍した二人ということで、「親族役」もご親族のみなさんに演じていただき、このシーンの演技にも熱がこもっていました!


■餅の成る木
かつての婚礼では、花嫁一行が花婿の家にいよいよ到着すると、花婿の家の玄関では餅つきをしながら迎え入れます。きなこ餅は見物に来たお客さまにふるまったり、花嫁が縁起担ぎに山盛りにして食べたり、なくてはならない存在でした。お出ししたきなこ餅は地元のお母さんたちに手作りしていただきました。木の上では(!)楽隊の室館彩(ボーカル、フルート、ビブラフォン)さんが、かつての結婚式で唄われた「もちつき唄」を歌っていました。


■三三九度
棚田に伸びた草を円形に刈り込んで舞台をつくり、中央に立てた高さ4メートル近くある塔の上でダンサーのレンカさんが踊りました。御屠蘇の変わりに会津のお祝い事で出される「大福茶」を喜多方の中学生たちにふるまっていただきました。
劇中に登場する漆器はすべて地元の方と福島県立博物館にお借りしました。お貸しくださった方のおひとりは、蔵で眠らせていたのでひさびさに日の光を浴びて器も喜んだとおっしゃってくださいました。


■台所まわり
花嫁は到着したその日に花婿の家の台所に入って台所をとりしきる女性たちに挨拶します。棚田を台所に見立て、花嫁が彷徨います。入り口では小楚々木の住人堀口一彦さんの扮する「森の人」が料理番として本物の鶏をさばきました。彩さん、小野章(ベース)さん、ヤマダベン(パーカッション)による音楽も鳴りはじめ、稲刈り機も共演!



■島台棚田
棚田一枚を巨大な「島台」とし、その中で宴がはじまります。「島台」は婚礼時に特別の床飾りとして使われ、松竹梅,鶴亀,尉 (じょう) ,姥 (うば) を配して蓬莱山を模した飾り台です。成田優之さんの制作した4mを越す大きさの鶴と亀の下に立つと、小さくなって島台のなかに入り込んだ気分です。

大楚々木にお住まいの遠藤幸一さんのマジックショーや、楽隊とダンサーのかつての慣わしの「樽ころがし」などをモチーフにしたショーが行われました。演目中に交換された指輪は花嫁のご友人に楚々木で見つけた木で制作していただきました。おなじみの渡部浩さんにはかつて披露宴の締めくくりの慣わしであった蕎麦口上を演じていただきました。

色鮮やかなお料理は、食堂つきとおひさまの五十嵐加奈子さんと喜多方の料理人のみなさんに伝統的な会津のメニューを参考に作っていただきました。こづゆやにしんの山椒漬けが変身!

準備の段階から大楚々木・小楚々木のみなさんをはじめ、多くの方々に支えられて実現することができました。ご観劇くださった方々をはじめ関わっていただいたすべてのみなさまに重ねて御礼申し上げます。誠にありがとうございました。

(喜多方WG 江畑芳)

2016.09.24

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